活動の報告

「協同」を確かめ一緒に考えました。「協同組合に関する学習会」【25.7.16】

2025年7月10日(火)、岐阜県協同組合間提携推進協議会主催の「協同組合に関する学習会」が開催されました。生活協同組合コープぎふの大洞虹の家と芥見店を会場に、県内の12の協同組合から16名が参加して学習しました。

この学習会は、協議会に加盟する協同組合の職員が集まって学習・交流することを通じて、これからの協同組合間の関係づくりの一助にもしていくことを目的にしています。2019年から始まり、途中コロナ禍での休止を経て今回は第5回となりました。主たる学習テーマとしてSDGsをとりあげてきました。今回は今年が国連が定める「国際協同組合年」であることから「協同」に焦点を当てたプログラムとしました。

午前の部では、オリエンテーションとして、芥見店長の大月貴宏さんから昨年秋にリニューアルした芥見店の概要を説明していただき、コープぎふ事業改革推進部の安田雅彦さんから、お店の中にある「協同」の代表的な商品(農産品や畜産品など)や取り組みについてレクチャーしていだたきました。

その後、芥見店に移動して2班に分かれて店内を視察し、先ほど説明を受けた「協同」の商品をみんなで確かめました。通常のストコンとは違う視点で店内を視察してみて新鮮な気づきがありました。
また、休憩室に掲示してある「よくするカード」「スマイルシート」「つながりニュース」等の説明を副店長の大嶋健嗣さんから受けて、コープぎふの職員の取り組みを学習しました。参加者からは、組合員から聞いた声のフィードバックのしかたや、店舗全体での共有の状況などについて質問が出されていました。

午後からは、協議会の3組織(全岐阜県生協連、JA岐阜中央会、JA全農岐阜)の組織や事業の概要を簡単に報告しあった後、メインテーマである「協同」の学習。まず日本協同組合連携機構(JCA)連結推進マネージャーの澤田雅仁さんから「2025年国際協同組合年」の講義を受け、「IYC2025」の意義や協同組合として目指す姿について学習しました。澤田さんからは「今年は協同組合同士の連携がより一層求められる。連結のあり方について考える事が大事」と呼びかけられました。

続いて、同じくJCA連携推進マネージャーの青木覚さんをインストラクターに、「2025国際協同組合年を起点に協同間で連携出来ること」のテーマでグループワークを行いました。アイスブレイクとして普段の仕事紹介や芥見店視察の感想を出し合った後、組合員の暮らしや地域、組織の問題を出し合いながら、これから連携したいとこと、できそうなこと等を検討しました。



参加アンケートでは、「難しいテーマだったけれど有意義だった」「いろいろ考えることがあった」「施設見学ができてよかった」「他の食品スーパーとの違いを感じられた」などの感想が寄せられました。今回は新しいスタイルでの開催でしたが、貴重な学びがあったと思います。

ひと言で「協同組合」といっても、適用される法律や所管官庁が異なることから、協同組合同士の連携は容易でない部分はありますが、相互理解を深め、「ゆるやかに」「あいのり」「やってみる」ことを大切にして、これからも一緒に活動していきたいと思います。
今年も事務局として準備や運営にご尽力いただいたJA岐阜中央会協同活動推進課の皆さま、ありがとうございました。

●所属組織別の参加人数

岐阜大学生協(2)、コープぎふ(4)、岐阜労済生協(1)、生協アイチョイス岐阜(1)、JAぎふ(1)、JAにしみの(1)、JAいび川(1)、JA岐阜信連(1)、JA全農岐阜(1)、JA岐阜厚生連(1)、JA共済連岐阜(1)、JA岐阜中央会(1)

●全岐阜県生協連からの参加者の皆さん

岐阜大学生協…内木景登さん、丸地えりさん
コープぎふ…三宅真世さん、後藤祐介さん、寺町香凛さん、品川拓也さん
岐阜労済生協…畝崎真也さん
生協アイチョイス岐阜…新田麻紀さん