活動の報告

「協同組合のはじまりと岐阜県の生協」岐阜大学授業への出講を行いました。【25.6.17】

最初に李 侖美先生から、今日の授業の学習ポイントの解題がありました。

2025年6月17日(火)、今年も岐阜大学の農業政策学の授業に出講させていただき、学生さんに生協についてお話ししました。この取り組みは、岐阜県内のJA、酪連、生協連で構成する岐阜県協同組合間提携推進協議会の活動として毎年行っているものです。二日に分けて行っており、この日はJA岐阜中央会と全岐阜県生協連が担当しました。

この日の授業は次のように分担して行いました。

(1)「協同組合とJAのあらまし」 JA岐阜中央会協同活動推進課 落合渉 氏
(2)「協同組合の始まりと岐阜県の生協」 全岐阜県生協連 佐藤圭三

JA岐阜中央会の落合さんの講義風景

出席者は22名。授業の最初に、李侖美准教授(岐阜県協同組合間提携推進協議会座長)から今日の主旨説をしていただき、まず前半40分で、JA岐阜中央会協同活動推進課の落合渉さんから、JA岐阜中央会の紹介に続き、協同組合の意義、歴史、株式会社との違いなどを動画を含めて説明していただきました。「JAが実現したい願い思いや願い」「JAにおける協同」、そしてJAが組合員のために総合事業を行う理念についても詳しく説明していただき学習することができました。

続く後半40分では、全岐阜県生協連から、生協が19世紀にイギリスで生まれ世界中にひろがった歴史、日本での生協の発展の経過や活動、生協法や定款の説明、岐阜県内の各生協の紹介や今後の課題などをお話ししました。ロッチデール原則については、 民主主義の原則、利用割戻し、正直な商売、教育の重視など、170年以上たった今でも変わらず生協運営の要となっていることをお話ししました。また、身近な例として岐阜大学生協の定款も引用して生協の組織や事業がどのように組み立てられているかもお話ししました。生協法との関係で努力してきたこと、近年の規制緩和の動き、生協間連携(共済事業や卒業生向けセミナー等)などもお話ししました。また、「全国生協組合員意識調査」「学生生活実態調査」のデータから、生協をめぐる直近の状況も紹介し共有しました。

大学生の方に生協のことを話す機会は希少ですし、1時限目ながらも今年も熱心に聴いていただくことができました。毎年貴重な機会を与えていただいている李先生に感謝します。今年もレポートでどのような感想が寄せられるか楽しみです。