活動の報告

「被爆者の願いを継承する岐阜県民の会」第12回運営会議が開催されました。【投稿日26.7.21】

会場の様子。これまでで最多の37名が参加しました。

2026年7月17日(金)、岐阜市のハートフルスクエアGにて「被爆者の願いを継承する岐阜県民の会」第12回運営会議が開催され、団体・個人会員など37名が参加しました。会議では、2026年度の活動報告に続き、核不拡散条約(NPT)再検討会議参加報告や日本被団協の今後のあり方について学習しました。また、参加者はグループ交流を通じて、被爆者の願いをどのように次世代へ継承していくかについて意見交換を行いました。

■開会挨拶 「人の心を動かす言葉の力と平和への思い」(安藤征治さん)

安藤征治さんの開会挨拶

冒頭、代表世話人の安藤征治さんより開会挨拶がありました。
安藤さんは、トランプ米大統領の発信手法について触れ、次々と大量の情報を発信することで人々やメディアの判断を麻痺させる「洪水作戦」という考え方を紹介しながら、情報に惑わされず本質を見極めることの大切さを語られました。
また、美空ひばりさんの反戦歌「一本の鉛筆」や、美輪明宏さんが遺した「愛があれば戦争は起こらない」という言葉を紹介し、「人の心に残り、人を動かす言葉の力」の大切さについて参加者へ呼びかけました。
さらに、武器輸出や軍事力強化が進む現在の社会状況への懸念を示しながら、「戦争は悲惨だから反対というだけでなく、なぜ戦争が起きるのか、何が問題なのかを若い世代に伝えていくことが必要ではないか」と述べられました。

■ 2026年度活動報告

司会の河原洋之さん

続いて、河原洋之さんの司会で進行し、事務局を代表して佐藤圭三さん(全岐阜県生協連)から2026年度の活動報告が行われました。
① 被爆証言の記録
被爆者の証言映像を記録・活用する取り組みを継続しています。今年度は新規撮影に向けた準備を進めており、8月25日に次回の撮影が予定されています。これまでに19名の被爆者の証言を記録してきました。
② すべての国に核兵器禁止条約の批准を求める署名活動
2021年から取り組んでいる署名活動は6年目を迎えました。累計署名数は89,585筆となり、日本被団協を通じて日本政府へ届けています。また、街頭署名活動も継続して実施しており、今日の運営会議終了後にも街頭署名行動を予定しています。

佐藤圭三さんから会の活動報告


③ 学習・啓発活動
第11回運営会議や各種学習会を開催し、核兵器禁止条約や核軍縮をめぐる国内外の動向について学習を深めてきました。また、NPT再検討会議の情報なども会員へ随時発信し、学びの機会づくりを進めています。
④ 会員拡大
「会員が会員を増やそう」を合言葉に、活動への賛同者を広げる取り組みを続けています。現在、団体会員・個人会員を合わせ69名となっています。
⑤ 岐朋会支援・連携活動
「原爆と人間展」の会場設営や撤収支援をはじめ、岐阜県原爆被害者の会(岐朋会)の活動を継続して支援しています。また、平和行進や県内の平和関連イベントなど、岐阜県ピースアクション連絡会とも連携しながら活動を進めています。

■ 学習①「核不拡散条約(NPT)再検討会議 参加報告」

NPT再検討会議に参加して見えた世界の現状と課題

堀浩子さん

日本原水協の堀浩子さんと、コープぎふの堀部智子さんから、4月から5月にかけてニューヨークで開催されたNPT再検討会議への参加報告が行われました。
堀浩子さんは、国際共同パレードや学校での被爆証言活動、女性交流集会などへの参加を通じて、被爆の実相を伝える活動の重要性を実感したと報告されました。また、世界各国の参加者との交流を通じて、核兵器の問題だけでなく、貧困や軍事費拡大など平和を取り巻く課題について学んだことが紹介されました。



堀部智子さん


堀部智子さんからは、日本生協連代表団の一員として参加し、まず開催地アメリカメディアの関心の低さに驚きを覚えたことや、被爆者の証言活動への同行や国際会議への参加、大学での交流活動などを通して、「やられたらやり返すという連鎖を断ち切ることが大切」という被爆者の言葉が強く心に残ったと語られました。また、若い世代による平和学習や発信の取り組みに希望を感じたことも紹介されました。

■学習②

日本被団協の今後と被爆体験の継承を考える「被爆者なき時代に活動をどう引き継ぐか」

今井雅巳さん

続いて、岐阜被爆二世の会の今井雅巳さんから、6月17日・18日の日本被団協総会で議論された「被団協の今後のあり方」について報告がありました。
日本被団協では、被爆者の高齢化が進む中で、①被爆二世・三世や支援者を含めて活動を継承する、②被爆者役員がいなくなった段階で解散する、などの選択肢について議論が始まっており、2027年の総会で方向性を決定する予定です。
今井さんは、被爆体験を伝える活動の継続が重要であることを訴え、「被爆者の願いを継承する岐阜県民の会としても、今後のあり方を考える機会にしてほしい」と呼びかけました。

また、これに対して、被爆者の木戸季市さんから自身の被爆体験が語られ、「人間は対話によって合意をつくり、未来を築いていく存在である。だからこそ平和も話し合いによって築かなければならない」との呼びかけがありました。

木戸季市さんから感想と補足の発言がありました。

その後、参加者は6グループに分かれ、NPT再検討会議の報告や被団協・岐朋会の今後のあり方、被爆体験の継承などをテーマに交流を行いました。
「若い世代に平和の問題を自分事として考えてもらう工夫が必要」
「被爆者の高齢化が進む中で継承のあり方を考える必要がある」
「悲観せず、できることを続けていこう」などの意見が出され、参加者同士が活発に交流しました。

■ 閉会挨拶

平和への思いを次世代へつなぐために 
~身近な対話から平和な社会づくりを~

最後に代表世話人の古川秀昭さん、根崎周一さんから閉会挨拶が行われました。
古川さんは、「愛するということは痛みを伴うものでもある。まずは家族や身近な人たちと平和について語り合ってほしい」と呼びかけました。
根崎さんは、「戦争や核兵器の問題は私たちの暮らしと深くつながっている。若い世代とともに考え、語り合いながら平和な社会をつくっていきたい」と述べられました。

代表世話人から閉会挨拶。(左)古川秀昭さん  (右)根崎周一さん

■一人ひとりの力は微力だけど無力ではないことを伝えたい

会議終了後には、JR岐阜駅北口2階デッキにて「すべての国に核兵器禁止条約の批准を求める署名運動」第40回街頭署名を実施しました。11名が参加して署名への協力を呼びかけ、核兵器のない世界の実現に向けて行動しました。この日は約30分で19筆の署名が集まりました。

第40回街頭署名を、JR岐阜駅で行いました。おつかれさまでした。