活動の報告

第11回「ぎふグリーンツーリズムネットワーク大会in白川町」が開催されました。【21.12.7】

メイン会場の芝居小屋「東座」 明治22年建設で1991年に町民の娯楽の場として復興されました。座席は升席です。

2021年11月30日(火)、「ぎふグリーンツーリズムネットワーク大会in白川町」が、岐阜県白川町黒川で開催されました。

主催の「ぎふの田舎へいこう!」推進協議会は、岐阜県内のグリーン・ツーリズムの実践者が中心となって、近年のグリーン・ツーリズムに対する多様なニーズに対応した「ぎふらしい」「ぎふならでは」のグリーン・ツーリズムを実現するため設立された協議会です。岐阜県生協連も推進協議会の幹事会のメンバーとして、都市農村交流にかかる事業の企画運営や情報発信、人材の育成や受入など、協議会の皆さんの活動をサポートしています。この大会の企画検討や準備にも関わってきました。

●今年の大会テーマは、「地域とつながり、地域とともに育む農泊」

昨年の大会は新型コロナのためオンライン開催に切り替えての開催でした。今年は白川町を再度の開催地とし、感染リスクを減らすために一日での開催とし、交流会もノンアルコール仕様にして開催されました。それでも県内各地域からグリーンツーリズムに関わり活動されている団体や個人、そして行政(岐阜県・市町村)、観光協会関係者など定員を上回る100人強の方が参加しました。

開会式では、推進協議会の三宅会長の開会挨拶に続き、地元白川町からも細江茂樹町長ほかから歓迎のご挨拶があり大会がスタートしました。

●「地域まるごと宿 -持続可能な暮らしのために」

中村功芳さんの講演。「地域の宝物は外から来た人が教えてくれる」と話されました。

基調講演は、ゲストハウス開業を支援するNPO法人「アースキューブジャパン」代表理事の中村功芳(あつよし)さんを講師に迎え、「持続可能な観光地をつくるめに大事なこととは何か」をテーマにしたお話でした。中村さんは、自らが手がけた倉敷の取り組みにより、わずか3年で世界中から12万人が訪れる拠点を作り、大きな経済効果をもたらした人です。まちの空き家をゲストハウスとして活用し、地域の飲食業やサービス業のお店を巻き込んで、まち全体をホテルと見立てて観光客を迎える「地域まるごと宿」の仕組みを作ってきた実践を話されました。「自利のままが利他になり、利他のままが自利になる」と話されたのが印象的でした。「本当の豊かさって何か?」を考える機会になりました。

ィールドワーク「茶レンジ! お茶ラボ」の様子。
お茶を美味しく淹れる水のお話は勉強になりました。

ランチタイムは会員団体のアピールを聞きながら、地元「暮らすファームsunpo」のオーガニック弁当をいただきました。そして午後からは3つのグループに分かれてのフィールドワークと分科会があり、「農泊」「お茶」「有機」のキーワードで、参加者自身が関心あるセッションに参加して交流しました。

閉会式後は、「農家レストランまんま」による地元食材をたっぷり使った大交流会が開かれました。ノンアルコールながら大いに盛り上がり、今年のネットワーク大会が無事に終わりました。生協からも6名の方が参加できました。新型コロナに負けず、企画や運営にご尽力いただいた事務局や地元関係者の皆さんに感謝いたします。