活動の報告

災害支援をテーマに岐阜県社会福祉協議会と生協の三者懇談会を開催しました【24.4.11】

会場の様子。左側が岐阜県社協の(左:藤田部長  中:土岐課長  右:飯田主事)

2024年4月1日(月)、一昨年、昨年に続き、岐阜県社会福祉協議会(以下、岐阜県社協)、コープぎふ、全岐阜県生協連で「災害支援」をテーマに第3回懇談会を開催しました。岐阜県社協から3名(総務企画部:藤田部長、土岐課長補佐、飯田主事)、コープぎふから3名(多村常勤理事、市川執行役員、武藤部長)、県連から1名(佐藤専務理事)が参加しました。

今年元旦に「令和6年能登半島地震」が起き甚大な被害が発生しました。3か月が経った今でも救助や生活再建に向けた活動が進められています。「防災・減災」「災害支援」への関心や問題意識が社会全体が高まっており、今年はその中での開催となりました。

この日は、まずそれぞれの災害支援活動の体制や2023年度の特徴的な取り組みを紹介しあいました。
❖全岐阜県生協連からは、8/19「岐阜県災害ボランティア連絡調整会議」、9/22「人と災害未来センター(神戸市)」視察、1/11岐阜県社協「岐阜県災害ボランティアセンター運営支援者研修」への参加の様子を紹介しました。
❖コープぎふからは、「能登半島地震への全国生協の支援活動」の情報提供、コープぎふの現地(コープいしかわ)支援活動の様子等が紹介されました。介護職員が支援活動の中で感じた1.5次避難所での要介護者対応に関わる問題意識などが紹介されました。
❖岐阜県社協からは、「被災者支援活動の体制整備」として、市町村社協災害ボランティアセンターの運営マニュアルの見直し状況、災害時ボランティア事前登録システムの運用状況、研修の実施状況、災害ボランティアバスの運用状況等が紹介され、三者連携(行政、社協、NPO等)による体制整備の促進状況も説明していだたきました。

そして、1月からの能登半島地震災害への支援活動の様子も紹介すしていただきました。岐阜県社協は、東海北陸ブロックの協定に基づき石川県珠洲市への応援職員派遣を続けられており、1/18~4/1までの16クールで延べ60人が参加されました。主な業務内容は、「災害ボランティアセンター運営」「現地調査」「ニーズ受付」です。(継続中)

その後の質疑応答の中では、コープぎふで検討し始めている、生協組合員による災害ボランティア組織づくりに関連して質問があり、県社協の方から助言をいただき交流しました。

◎災害ボランティアセンターでの仕事について

・市町村で行っている研修会(一般の人向け)では、ボランティアの業務は「災害ボランティアセンターの受付業務や調整業務」と「身体を動かす仕事」に大別されている。「災害ボランティア」というと身構えてしまう人も多々あるかもしれないが、専門知識は必ずしも必要ではなく「普通の人でもできる仕事がある」「得意なことで参加できる」「活動者でなくともサポーターとして参加ができる」ということを知ってもらうことが大事。
・被災者の気持ちに立ってみて、自分ができることを考えることが災害現場では大切になる。

◎岐阜県内での連携について

・岐阜県の中でも「顔の見える関係づくり」がスローガンになっているが、実際に連絡先まで知っている団体は少ない。これから大事だと思うことは2つある。
 ①中を固めること。「県内の関係団体の連携強化」
 ②外からの受援力を高めること。~レスキュー・ストックヤード、災害ボランティアコーディネーターの力を借りて~

最後に、「今回の能登半島支援の事例からも、全国の生協の力が大きいことを感じます。岐阜県の中でも災害支援活動の連携先として頼りにしていますので、これからもよろしくお願いします」と期待の言葉をいただき、今年の三者懇談会を終了しました。

新年度初日に懇談の場を設けていただき、大事なことを教えていただきました。岐阜県社協の皆さまに感謝いたします。