活動の報告

「被爆者健康相談事業講習会」が岐阜市で開催されました。【23.10.2】

2023年10月22日・23日(土・日)、岐阜市のホテルパークで、日本原爆被爆者中央相談所主催の「東海・北陸ブロック被爆者健康相談会 岐阜」が開催され、東海と北陸の7県から54名(被爆者、2・3世、支援者)が参加しました。

この講習会は、被爆者の健康相談に関する学習と交流を中心テーマとして毎年開催されており、今年は岐阜県が幹事県となって開催されたものです。日頃より岐阜県原爆被爆者の会(岐朋会)を支援し一緒に活動している「被爆者の願いを継承する岐阜県民の会」も招待され、代表世話人の安藤征治さんと古川秀昭さんが参加されました。

(左)司会の岐朋会今井雅巳さん      (中)岐朋会会長の加田弘子さん   (右)〃事務局長の木戸季市さん
原玲子さんの講義

講演では、日本原爆被爆者中央相談所の原玲子さんが、「平均85歳を超えた被爆者の援護・医療と介護問題について」の演題でお話をされました。被爆者の平均年齢が全国民のそれと大きな差のない85.01歳となったことは、長年にわたる被爆者運動の成果だといえること、同時に、被爆者にとっても介護門課題は喫緊の課題となっていること、そして被爆者が受けられる介護サービスも制度化されているおり、それを被爆者や医療関係者が知って、支援の漏れを少なくしていくことが今後の重要課題であること等を学習しました。介護事業の関係者も同様だと感じました。

(左)代表世話人の古川秀昭さん     (中)代表世話人の安藤征治さん   (右)岐朋会副会長の西田詩津子さん

質疑では、各県の被爆者組織の弱体化が進み被爆者運動の継続性が懸念されるという意見が出されていました。2・3世への継承も容易ではない課題があるとお聞きしています。私たちができることは何かを考える機会をいただいた今回の講習会となりました。