活動の報告

岐朋会「原爆と人間」展2019を開催しています【19.6.23】

今年も各務原市産業文化センターのホールをお借りして開催されています。

今年も、岐阜県原爆被爆者の会(岐朋会)が主催する原爆投下後の広島と長崎の惨状を伝える岐朋会「原爆と人間」展2019が始まりました。今週は6月22日(土)から24日(月)まで各務原市で開催されています。

22日(土)と23日(日)で計350人以上の方が来場されました。

平和の願いをヒロシマ・ナガサキに届けます。去年は市内の小学校から13万羽が集まりました。

各務原市の「原爆と人間」展はもう10数年にわたり各務原市産業文化センターのエントランスホールで開催されています。今年は原爆の模型や被曝時の写真や絵画、新聞記事や原爆の資料の約120点のほか、市内の小学校の児童が書いた作文や平和メッセージ、小・中学校・保育園、企業、クループからの折り鶴などが多数展示されました。

市内の小学校から多くの平和のメッセージが寄せられました。

各務原市は各務原空襲のあった6月22日を「平和の日」と条例で定め、平和の催しの開催や、小中学校で折り鶴を折るなど、戦争を繰り返すことがないよう様々な取り組みを進められており、「原爆と人間」展も積極的に支援していただいています。

各務原市の展示物。小学校からの折り鶴と戦争当時の各務原市の風景写真です。
スタッフのお話を聞く来場者の方

この「原爆と人間」展のことも自治会の広報などでも市民にお知らせされており、家族連れや高齢の方などが立ち寄られて、熱心に展示物に見入ったり、岐朋会の方からお話を聞かれていました。



若い人の生活や感覚に合わせた継承のしかたを考えることが必要です

来場者に熱心に語られる久代さん

岐朋会副代表の久代譲さんは少年兵だった16歳の時に広島で被曝されましたが、今もお元気に戦争の実相を伝え核兵器廃絶の活動を進めてみえます。
この「原爆と人間展」を長年開催されてくる中で感じられていることとして、



久代さんのお子さんが聞き画きされた広島の様子

「当初の展示物は中央から送られてくる写真パネルが殆どで、それは戦争を体験した世代の人には実感できるものでしたが、戦争を知らず、戦争のことがわからない世代が増えてくるにつれ、一方的な生々しい情報だけでは若い人や子どもさんにとっては、むしろ押し付けられ感となり生活に合わなくなってきたように感じていました。それで近年は、被爆者の手記を増やすなどして当時のふだんのくらしの様子などもあわせて戦争や原爆のことを記して知っていただけるよう工夫しています」
また展示絵画は、従来の被爆者が自分で画かれたものに加えて、久代さんのお子さんが久代さんから聞き画きされた絵も掲示されていました。従来のリアルな絵よりも柔らかな印象で、若い方はこちらの方からよく見られていました。

ヒバクシャ国際署名へのご協力、ありがとうございました。

「毎年ここでやっているのは知ってたけど、今年こそ来ようと思って来たのよ」
「こういう取り組みは本当に大事ですね」
「各務原の空襲は私が8歳の時の出来事でした。警報のたびに学校から逃げ帰り防空壕に隠れてました」
「兄が南方で玉砕して亡くなりました。どういう亡くなり方をしたかと思うと偲びなくて…」
と、折鶴を折ってくださる方や、ヒバクシャ国際署名に協力していただける方、展示物を見ながら涙ぐむ方や来場者同士でお話しされる方もありました。

展示物を撮影する来場者の方

「原爆と人間」展2019にぜひご来場ください

神谷さん、おつかれさまでした。

岐阜県生協連は今年も「岐阜県ピースアクション連絡会」を結成して、さまざまな団体の皆さんと一緒に岐朋会の活動をサポートしています。今回もコープぎふ各務原支所と一緒に受付や来場者案内をお手伝いしました。この各務原会場にも神谷支所長(写真)と柴田副支所長、労働組合の伊藤さん、理事の伊藤さんがスタッフとして応援参加されていました。
今年の「原爆と人間展」はこれから県内各地域で開催していきますので、大勢の生協の仲間でサポートしていきたいと思います。

■岐朋会「原爆と人間」展 開催日

6月22日(土)~24日(月) 各務原市産業文化センター
7月15日(月)~21日(日) OKBふれあい会館
7月27日(土)~28日(日) 大垣市スイトピアセンター文化会館
8月 3日(土)~ 7日(水) 不二羽島文化センター
8月 8日(木)~ 11日(日) 可児市広見公民館
8月15日(木)~ 16日(金) 岐阜市メディアコスモス
8月15日(木)~ 17日(土) 多治見市文化会館
8月24日(土)~ 31日(土) 岐阜市正木マーサ21