活動の報告

2020年NPT再検討会議に向けた学習交流会に参加しました【19.7.23】

2019年7月18日(木)、東京のコーププラザにおいて、2020年NPT再検討会議に向けた学習交流会が開催されました。前日から開催されていた県連活動推進会議(全国版)に続き開催されたもので全国の生協・連合会から27名が参加しました。

この学習交流会は、来年に迫ったNPT再検討会議に向けて、全国で核廃絶に向けた世論を高め運動を盛り上げていくことを目指し、
・全国の生協の取り組み方針・活動を確認する。
・他の地域との交流を通じ、NPTに向けた活動のための参考情報を得る。
ことを目的に開催されました。

日本生協連の小林部長の開会挨拶

最初に主催主を代表して、日本生協連組合員活動部の小林紀久子部長の開会挨拶があり、続いて日本被団協の事務局長の木戸季市さんから「2020年NPT再検討会議に向けての呼びかけ」と題して講演をいただきました。



私たちの憲法9条は、二度と戦争を起こさないための優れたしくみ

木戸さんは岐阜県原爆被害者の会(岐朋会)の副会長も務められており、岐阜県における核兵器廃絶運動のリーダーとしても活躍されています。

講演される木戸事務局長

講演の中で、木戸さんは「私は人生の中で3度被爆したと思っています」と語られ、実際の被曝だけでなく、自らを被爆者だと告白した時や、岐朋会をつくり活動を始めた時のことなどを話されました。
「あと10年生きられるだろうか?」と先を見据えながら、世界から核兵器を廃絶すること、原爆被害者の償い(=国が戦争を2度と起こさないしくみづくり)を何としても実現させたいという思いが溢れる講演でした。
お話の中では、「日本は憲法9条という戦争を起こさないための優れたしくみをすでに持っているのに、それを保証する具体的な法律がないのが問題だ」と言われたのが特に印象に残りました。

この後、日本生協連からのNPT再検討会議に向けた準備状況等の報告への質疑応答、そしてグループ別に各県の取り組み状況を交流しました。
多くの県でNPT再検討会議への生協代表派遣の準備を着々と進められていることがわかりました。

最後に広島県生協連の高田専務理事から、全国で力を合わせて取り組んでいこうとまとめの呼びかけ挨拶がありこの日の学習交流会を終了しました。

岐阜県生協連は岐朋会の活動をサポートし、県内100万筆を目標にヒバクシャ国際署名に取り組んでいます。「第3回こども平和ひろば(8/24)」の準備も進めています。引き続きNPT再検討会議に向けて会員生協の取り組みをサポートしていきます。

(上)NPT再検討会議への代表派遣は前回を大きく上回る見込みです。
(下)ヒバクシャ国際署名は全国の生協で226万筆となりました。