活動の報告

【19.04.25】「ぎふの田舎へいこう! 推進協議会 総会」が開催されました

2019年4月16日(火)、「ぎふの田舎へいこう! 推進協議会 平成31年度総会」が、郡上市八幡の郡上市産業プラザで開催されました。
主催の「ぎふの田舎へいこう!推進協議会」は、岐阜県内のグリーンツーリズムの実践者が中心となって、グリーンツーリズムへの様々なニーズに対応し、岐阜県内の各地に「ぎふにしい」ぎふならでは」のグリーンツーリズムを実現することを目指し3年前に設立された協議会です。
岐阜県生協連も推進協議会の幹事会のメンバーとして参加し、協議会の活動をサポートしており、今回の総会の企画づくりや準備にも関わってきました。

推進協議会に「農泊」の相談窓口を開設し、農泊の推進を応援していきます。

会場の郡上市産業プラザには、地元郡上市を中心に、県内各地域からグリーンツーリズムに関わり活動されている団体や個人、そして行政(岐阜県・市町村)、観光協会関係者などおよそ70人が集まりました。
総会は10時に開会。推進協議会三宅会長の主催者挨拶、岐阜県農政部農村振興課の小野寺課長の来賓挨拶に続き、三宅議長から4つの議案が提案され、全て承認されました。

協議会の三宅会長

平成31年度の推進協議会の事業計画は、
①情報発信事業
②受入体制支援事業
③農泊推進事業
④ぎふの田舎応援隊活動
の4つの事業を行い、特に新規事業の農泊推進事業を強化することが決定されました。また、岐阜県から事業委託を受け、推進協議会に農泊事業の相談窓口を開設する事になりました。

インバウンドビッグバンにより、日本は大きな可能性を秘めている!

第2部では、日本ファームステイ協会事務局長の大野彰則氏を招き、「農山村の未来を拓く農泊による地域活性化」と題しての基調講演を聴きました。

・農山漁村地域における課題とは? 地域衰退の一途…
・農泊推進により期待される効果とはどのようなものか? 地域が元気に!
・国の政策として農泊を推進中。農泊をビジネスとして実施できる地域数は、目標500地域(平成32年までに)に対しまだ352地域。(東海3県では23地域) 
・全国では特長ある事例が生まれている。
徳島県美馬市…未経験の女性が70歳を超えて民泊に挑戦。外国人から人気の宿に。
宮城県蔵王町…別荘を民泊活用し地域が活性化した。
長崎県平戸市…平戸城で日本初の城泊体験を実施。
・新しい取り組みも始まっている。
アルベルゴディフーゾ…地域の中で分散してホテル化。宮崎県高千穂町で事例が誕生。
  イベント民泊…年数回のイベント時、自治体の要請で自宅を宿泊に提供する仕組み。
・日本は西欧と比較すると農泊の実績が非常に低い。近年の宿泊数増加の88%は外国人とすでに国内旅行者数を逆転している。インハウンドを取り込めれば伸びしろは大きい。

⇒講演のまとめ
「農泊・民泊を活用し、地域に眠る未活性資源を宿泊事業の中に盛り込む。
インバウンドを取り込み、地域に経済と賑わいを」

“質問づくりランチミーティング”で、美味しく楽しく交流しました!

お昼は、8つのグループに分かれてのランチタイム。地元の食材を使ったお弁当とおにぎりを食べながら、まず簡単に自己紹介と活動報告をして、基調講演の感想や質問を出し合いました。
「農泊にチャレンジする上で、食品衛生法などコンプライアンス対応や運営ノウハウは大丈夫だろうか?」
「『うちに泊めてあげたい』と思っていても、自分一人ではどうやっていいのかわかりません。
どのように地域のみんなを巻き込んでインバウンドを増やしていけばいいのでしょうか?」
「私らがいつも当たり前にやっていることが、外から見たら価値があったりする。アピールできるものをどうやって発見したらいいのかなぁ?」

など、私のグループからも熱心な質問が出されました。

講師の大野さん

その後、各グループで質問をまとめて発表。講師の大野さんがそれに対し丁寧に答えていただきましたし、岐阜県農政部農村振興課の片桐さんからも、民泊と農泊の区分け等などをわかりやすく補足説明などしていただき、基調講演の理解が深まりました。



農村振興課の片桐さん

「『農泊』とは、国内外の旅行者に農山漁村に宿泊していただきつつ、滞在中に地域資源を活用した食事や体験などを楽しんでいただく『農山漁村滞在型旅行のことで、単純に農家に宿泊することとは違います」

なるほど、勉強になりました。



14時45分、村雲副会長の閉会挨拶で一日が終了。手づくり感溢れる楽しい総会でした。これからも様々な場面でグリーンツーリズムに携わる皆さんにお会いできるのが楽しみです。